小学受験合格体験記 -Nさん-

福岡教育大学附属小倉小学校 合格

やんちゃでお母さんと遊ぶことが大好なNくん。行きたい小学校に合格するため、一生懸命勉強していました。でもなかなか結果が出ない・・・。

 そんな時、お母さんが家庭教師をつけることを決意しました。

この原稿は、担当した先生の報告書をもとに作成しています。

 

9月6日

 第1回目の指導。少々緊張気味?ハキハキと答えるけど、集中できていない様子。

9月中旬

 シーソー、点描の特訓!少し雑なところはあるけど、点描コンプレックスは脱出できた。キョロキョロしない!

9月17日

 筆記は、完成度が高く安心できます。難問を極めず、一通り復習して、さらに定着させることが精神的にもよいと思います。問題はお行儀と集中力です。本人の学力を活かせるよう、あと2ヶ月厳しく向き合います。

9月下旬

 お仏壇の前では2分間の黙想ができるところに注目したお母さんの提案で、数珠を持って本番に臨めばお行儀がよくなるのでは、ということで面接練習や模擬試験ではポケットに数珠を入れていくようになる。

10月上旬

 あせって自滅する傾向がある。70%くらいの正解率はあるので、冷静に対処できれば問題ないレベル。

10月20日~

 事務局での面接練習が始まる。本番では15分以上の長丁場になるのに、5分が限界。合格はここをどうクリアするかにかかっている。

 筆記はいよいよラストスパート。かなりのペースでテキストを進めることができている。実力はあるので、パニックにならないようにがんばってほしい。

11月8日

 予想問題の演習。150点中120点。力は十分。自信を持って試験に臨んでほしい。

 

 最も早くに始まる敬愛小学校受験では、面接でかつてないほどの集中力を見せ、折り紙や本読みなども堂々とした態度で乗り切った!しかし・・・

 期待していた筆記試験中にトイレに立ってしまい、その間の問題が丸々手付かずになったようだ。拓海君にとっても、お母さんにとっても非常に重い不合格通知となった。

 

~お母様の手記より~ 

・・・前哨戦となる私立小学校の受験。寒さと緊張からトイレに立ち、持病であるアトピー性皮膚炎の悪化でかゆみがひどく集中できず残念な結果となりました。

 「まだ、たった6歳の子供がこんな悲しい思いをするなら・・・と一度は受験をやめようと思ったこともありましたが、親子で話し合い、「もう一度チャレンジしよう!」という結論を出しました。・・・・ 

 

11月18日

 悔しさをバネに次のステップへ進んでほしい。1月の附属小試験にベストを尽くそう!!

11月下旬

 テストを受ける塾を変えるも、不合格による自信喪失が大きい。まずは自信回復。

12月20日

 速さを要するものが少し苦手気味。あとは正確に解ければOK!!観覧車、シーソー、回転、点図形、図形など他の分野は問題なし。

 

試験前日

 本人が不安がっている、とのことで事務局の世永先生とともに本人に面会。落ち着かない様子でうろうろしていたが、1時間程度話をすると、面接の練習をしたいと言い出す。せっかくだからと、面接の練習を行うと、少し落ち着いた様子。「ウカール」や「キットカット」も買ってあったし、あとはいつもの力を出せれば、きっと合格できる!!

 

試験当日

 敬愛のときもそうだったが、本番ではとても面接がよくできる。今回は、筆記も問題なさそうなので、よい結果を持ち帰れるよ!!

 

合格発表

 事務局へ、お婆様より電話がある。「合格でした!!!どうもお世話になりました!!」

 筆記も抽選もクリアして、見事に合格が決定!!来年からは附属の制服を着て、事務局でお勉強ですね・・・。

 

~お母様の手記より~ 

 受験の二日前、緊張と不安で泣いたこともありました。前日に先生方にお会いした息子は落ち着きを取り戻し、当日には「今度は僕ひとりでがんばってくる!!」と言い残し試験に向かいました。

 そして・・・結果は合格!!あの合格発表の幕が降ろされる瞬間の緊張感、そして番号を見つけたときの喜びは今でも忘れられません。合格と聞き、「僕は附属小学校にいけるんだよね?」と半信半疑なところもありましたが、合格証書を頂き、「今度学校はいつ?」と学校に早く行きたくてたまらない様子です。

 今回の受験では、たくさんのことを学びました。その中でも、目標を持ち、チャレンジを続けることの大切さを痛感しました。

 息子の疑問に耳を傾け、理解へと導いてくださり、感謝の気持ちでいっぱいです。私たち親子を励まし、暖かく見守り、支えてくださった先生方に心よりお礼申し上げます。